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北九州市八幡西区の犬と猫のどうぶつ病院
2017-09-26

飼い主様からお手紙をいただきました

飼い主様からとても長いお手紙をいただきました。
自分としては、獣医師としてまだまだ半人前なので、このようなお言葉をいただき戸惑っているのですが、「一人でも多くの飼い主に知っていただきたく思いました。」とのことでしたので、こちらでご紹介させていただきます。

10歳のチワワ ななちゃんの飼い主様よりいただいたお手紙です。



偶然通りかかっただけの出会いでした。
近くに病院ができて、とても嬉しかったです。
毎月一度、高齢になった我が子のため、健康診断のつもりで行ってみました。

心臓の音、おなかの音、先生は丁寧に診察してくれました。
避妊手術をしていないため、どのような病気があるかを説明してくださいました。
肥満になっていたので、体重が増えると、心臓に負担がかかることまで丁寧に説明してくださいました。

何度目かの検診の時に、おなかが異常にふくらんでいるように思い、エコーで検査していただくことに。
何でもないだろうと思っていたのですが、なんと子宮が異常に腫れているとの診断でした。

二日後、先生から電話で「早めの手術を検討した方が良い」との連絡が。
ドクターみずからわざわざ電話していただくなんて。
重い気持ちでしたが、手術をお願いすることにしました。

手術を決断するに至るまでには、様々な思いがありました。
子どもの引っ越しで大金の出費。
迷っている私に、先生から
「お金の心配はしなくて大丈夫です。自分ががんばりますから、それより、救える命を救いましょう。」
「お金は少しずつの支払いでも良いですよ。金額も押さえます。」との言葉が。
この先生の言葉に背中を押されました。
そして、ことの重大さに気づかされました。

手術前の血液検査で、さらに深刻な状況。
私のお休みに手術日を合わせてくださり、それまでに状態が悪くならないよう、注射をしてくださり、無事手術の日を迎えました。

とんでもないくらいに肥大していた子宮。
一番なってほしくない、子宮の病気になっていました。

もしあの時先生が、電話をしてくれていなかったら・・・・

先生のおかげで、今はとても元気に走り回っています。
先生・スタッフのみなさまに心から感謝します。

私は、良い飼い主ではありません。
無知な飼い主です。
そんな私に先生は、丁寧に、わかりやすく説明してくださいます。
心より感謝します。

犬と私ふたりだけで生活しているため、他の犬や人をとても怖がり、吠えます。
男性は特に嫌いです。
しかし、先生やスタッフの方には吠えたりせず、まさにミラクル。
うちの娘は、きっと命を救ってくれた、先生やスタッフの方々のことはわかっていると思います。

たった何ヶ月かのお付き合いなのに、こんなに親切にしていただいて、心より感謝いたします。
今後もどうか、無知な飼い主ではありますが、よろしくお願いいたします。
この感謝の気持ちをどうしても伝えたくて、一人でも多くの飼い主に知っていただきたく思いました。

何より、命の重さを重要に考えているドクターがいること、世の中の人に知っていただきたいです。